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2018.03.09

ちょっとアドバイス2018年4月号

 蓮華草(レンゲソウ)

4月となれば、田舎に行くと田んぼで、時々レンゲソウが広がって咲いている風景が見られます。

小さい頃は、高い空から小鳥のさえずりが聞こえてきて、畦ではタンポポが黄色い花を咲かせ、裏のレンゲ田で友達と隠れん坊をしたり、花飾りを作ったりして遊んだのも懐かしい思い出です。

しかし、近年では、化学肥料の浸透や、レンゲソウを好んで食す害虫の広がりから、レンゲソウ田畑を見かけることは少なくなりました。

レンゲソウは、田んぼを管理している農家が、前の年の秋頃に、田んぼの肥料(緑肥)として種子をまきます。

レンゲソウは根っこ部に「根粒菌」をすまわせ、根粒菌から養分をもらっています。

根粒菌は空気中の窒素を植物の使える形に変える特別な能力があります。

つまり、レンゲソウ全体が窒素を沢山蓄えた肥料なんです。

農家は田植え前にこのレンゲソウを機械で土と攪拌し、やがて腐葉土のように分解され、土中の肥料分が多くなります。

ほかにも、レンゲソウの花は良い「蜜源」蜂蜜になることから蜜源植物としても利用されているほどの、優れ物だということです。

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